略歴・解説
歌人。群馬県高崎市生まれ。学生時代に結核に罹り、病床生活を繰り返しました。良寛研究書のほか多数の美術鑑賞、旅行記、随筆を残し、書家としても知られています。代表作に歌集『寒蟬集』、随筆『やはらかな心』など。
八一との関係
會津八一が認めた歌の門下生。
八一の言葉
吉野さんだけは、自分の方でいつしか私の弟子とかたく決めてしまって、久しい御勉強であった。御勉強といってもその二十何年かの間に、私は一度も朱筆を取って添削も批評もしたことがない。(「友人吉野秀雄」より)
秀雄の言葉
先生は何ともやきびしい方で、こちらに少しでも油断があるとどやしつけられた。……ただ先生の気持ちいい点は、面前なり手紙なりで直接叱ることで、蔭口というものをきかず、どんなにその門人に怒っている最中でも、蔭ではこれを賞めるのが常であった。(「會津八一先生を偲ぶ」より)
代表的作品
「火鉢もて 耳ほりながら ゆゆしくも 述べて倦むなし 秋艸道人」
1948年(昭和23)「秋艸堂」より。書は八一死後1963年(昭和38)に揮毫されていますが、深い交流がうかがえます。






























