新潟市 會津八一記念館

會津八一の交流

吉野秀雄(よしのひでお)|1902~1967

略歴・解説

歌人。群馬県高崎市生まれ。学生時代に結核に罹り、病床生活を繰り返しました。良寛研究書のほか多数の美術鑑賞、旅行記、随筆を残し、書家としても知られています。代表作に歌集『寒蟬集』、随筆『やはらかな心』など。

八一との関係

會津八一が認めた歌の門下生。

八一の言葉

吉野さんだけは、自分の方でいつしか私の弟子とかたく決めてしまって、久しい御勉強であった。御勉強といってもその二十何年かの間に、私は一度も朱筆を取って添削も批評もしたことがない。(「友人吉野秀雄」より)

秀雄の言葉

先生は何ともやきびしい方で、こちらに少しでも油断があるとどやしつけられた。……ただ先生の気持ちいい点は、面前なり手紙なりで直接叱ることで、蔭口というものをきかず、どんなにその門人に怒っている最中でも、蔭ではこれを賞めるのが常であった。(「會津八一先生を偲ぶ」より)

代表的作品

「火鉢もて 耳ほりながら ゆゆしくも 述べて倦むなし 秋艸道人」

1948年(昭和23)「秋艸堂」より。書は八一死後1963年(昭和38)に揮毫されていますが、深い交流がうかがえます。

昭和29年8月
左より、吉野秀雄、會津八一

火鉢もて 耳ほりながら ゆゆしくも 述べて倦むなし
秋艸道人


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