新潟市
會津八一
記念館
館蔵品
館蔵品
色紙
ほほゑみて…
色紙(自詠和歌)
昭和20年代
解説
歌集『南京新唱』「奈良博物館にて」より。大正10年頃の歌作。
歌は、ほほえんで、夢みごこちの御様子でお立ちになっておられる百済観音像に匹敵する仏像はなかろう。とうたっています。
『渾齋随筆』(昭和17年刊)によれば、当時、奈良博物館にあった法隆寺の百済観音像を見て、物静かな顔の表情、静寂を極めた姿態、その底に動く大きなリズムの力を感じ、至高の芸術と讃えて詠んだと述べています。
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おほらかに…
色紙(自詠和歌)
昭和20年代
解説
歌集『南京新唱』「東大寺にて」より。大正10年頃の歌作。
歌は、ゆったりと両手の指をおひらきになる大仏は、宇宙に広く満ちひろがっておられるのだ。といいます。
『梵網経』によれば、東大寺の大仏は人類・世界の救済のために、宇宙に遍満し無限の生命を保って常に教えを説くのだそうです。その大仏を仰ぎ見て詠んでいます。
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はつなつの…
色紙(自詠和歌)
昭和20年代
解説
歌集『南京新唱』「奈良博物館にて」より。
歌は、初夏の風吹く頃になったと、み仏は小指のさきでほのかにお感じになっておられるらしい。とうたう。奈良博物館に出陳中であった岡寺の如意輪観音半跏思惟像を詠んでいます。『自註鹿鳴集』(昭和28年刊)によると「をゆびのうれに ほのしらすらし」は「小指の末端は最も敏感なるものならば、かく詠めるなり」と述べています。
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おほてらの…
色紙(自詠和歌)
昭和20年代
解説
歌集『南京新唱』「唐招提寺にて」より。大正10年頃の作。
歌は、大寺のまろきはしらが月の光をうけて地上に影を落とし、その影を踏みながら懐古の思いにひたったことだ。と詠んでいます。
『渾齋随筆』(昭和17年刊)によれば、大寺の「まろきはしら」は、唐招提寺や法隆寺の円柱でもなく、若い頃より心惹かれていたギリシアのパルテノン神殿を思い描いて詠んだと述べています。
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すゐえんの…
色紙(自詠和歌)
昭和20年代
解説
歌集『南京新唱』「薬師寺東塔」より。大正13年に詠んでいます。
歌は、すゐえん(水煙)の何人かの天女の群れが、横笛を吹いたり、舞を舞ったりしている。それを下から見上げると、今日はよく晴れた日で、天女の袖や袂の間からも澄み切った秋の空の色が見える。と詠んでいます。「水煙」は、寺院の塔の頂上に銅の柱があり、周りに9つの輪があります。その上にやはり銅で、網の目のような透かし彫りで、全体が火焔型に造られています。東塔の水煙は最も優美といわれています。
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會津八一記念館
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