新潟市 會津八一記念館

會津八一記念館ブログ『秋艸日記』

2010年9月24日

短歌関係者注目の書作品

特別展がスタートして2週間。ここ数日すっかり秋めいてきました。9月は新潟市内で全国規模の短歌大会が相次ぎ開催され、多くの参加者にご来館いただきました。日本短歌協会主催の日本短歌大会in新潟、現代歌人協会主催の第39回全国短歌大会の関係者のみなさま、またの御来館お待ちしております。
そんな短歌関係者が注目していたのが、初出展の歌人・窪田空穂、窪田章一郎旧蔵作品資料。とくに、八一の書「孤雲還」は、大正14年から空穂の邸宅に飾られていた作品で、「短歌関係者でこの書を見たことがない人はモグリだ」とまでいわれる逸品です。空穂はたくさんの人に慕われ、多くの短歌結社の母体を作った歌人なので、多くの関係者がこの書を見る機会がありました。また、空穂没後は長男で歌人の章一郎が所蔵していたため、空穂、章一郎の生前を知る関係者は懐かしんでこの書をご覧になっていました。ちなみに、空穂はこの書を次のように評しています。「これは弘法以来天下に書家なしと豪語している、會津八一の字だョ。ちょっと梯子(ハシゴ)をはずしたようなところがあるネ」。
 また、八一が空穂に宛てた書簡では空穂と章一郎への病気の見舞いをたびたび記しています。八一の優しい一面がうかがえますが、結局二人とも長寿なのには驚きです。ちなみに、没年齢(満年齢)は八一が75歳、空穂89歳、章一郎92歳!!
(学芸員 湯浅)
 
會津八一書「孤雲還」(個人蔵)
 

2010年9月17日

特別展の作品紹介

 ようやく残暑が和らぎ、秋の気配が感じられる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。記念館では開館35周年特別展「會津八一 人生の書 ~手紙で読む生涯と交友~」が開幕しました。芸術の秋、たくさんのご来館お待ちしております。

 今回の展覧会は大小様々、貴重な作品がが出展されていますが、19日は敬老の日ということで最晩年の八一の書簡を紹介します。昭和31年6月、八一は体調を崩し、予定していた東京での講演会を中止しています。その後、八一は門下生の安藤更生に見舞状の返事を6月10日に葉書2枚にわたって送りました。たくさんの見舞状の返事に追われていることや、自らの病気のことなどを安藤に報告しています。老境に入り、自身の体調に不安を感じている弱気な面と、元来の強気な面の両方が垣間見られる八一らしい文面です。
 
  
 
 
・・・私は七十六才の老人でしかも病氣中なればその辺につきて同学の諸君がいくらか好感にて迎へてほしきものにて候。先般は東京からさらに熱海へ行くといふことにすれば、尚ほさらの困難にて候。・・・(個人蔵)
 
 
 それにしても病気なのに、たくさんの返事を書く八一の気力に敬服します。展覧会では八一書、安藤更生旧蔵「観佛三昧」、「研精」(個人蔵)なども展示しております。
(学芸員・湯浅)

2010年9月10日

特別展、明日開幕!!

 9月11日より會津八一記念館開館35周年記念 平成22年度特別展「會津八一 人生の書 ~手紙で読む生涯と交友~」が開催されます。

 新潟日報文化欄で8,9,10日の3回にわたり特集が組まれ、10日は開場式が行われました。

 

 

中央には全長15m84㎝の説教状

「與奥田勝書」を展示。

 

テープカットも行いました。 
 

 また、特別展の案内ページを開設しました。そちらも御確認下さい。

 (学芸員・湯浅)

2010年9月 4日

特別展開催のお知らせ

 9月11日より會津八一記念館開館35周年記念 平成22年度特別展「會津八一 人生の書 ~手紙で読む生涯と交友~」が開催されます。6日から10日までは展示替え休館となりますのでご了承ください。

 今回は八一の超大作、表裏合せて15m84㎝の折帖の説教状「與奥田勝書」(小さな栗の木美術館蔵)を特別公開。若き彫刻家に宛てた感情が前面に出ている文面、大きく一文字ずつ書かれながらも躍動感あふれる筆致、必見です。
 また、八一が友人や門下生、早稲田大学の同僚だった窪田空穂、吉江喬松、日夏耿之介の交友を書簡と書作品で紹介します。さらに、没後60年を迎える相馬御風と八一の交流を「良寛」をテーマに見ていただきます。御風と八一は同級生で40年以上に渡る友人ですが、書簡でその交友を温めていました。御風旧蔵の良寛書や良寛遺愛「鉢の子」(木製の小鉢、個人蔵)など逸品も展示いたします。
 詳しくは、後日特設ページ、またblogでも随時紹介致します。
 
 
開催期間  
平成22年9月11日(土)~11月23日(火)
休館日   
9月21・27日 10月4・12・18・25日 11月1・8・15日
主 催   
新潟日報社 BSN新潟放送 新潟市 財団法人會津八一記念館
協力企業  
浅川園、今成漬物店、大阪屋、里仙、高橋酒造(50音順)
観覧料   
一般500円・大学生300円・高校生200円・小中生100円
※団体20名以上2割引、土日祝日は小中学生無料 

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