會津八一VS北大路魯山人~傲岸不遜の芸術家~ 会期 : 平成23年9月16日(金)~11月30日(水) 休館日 : 9/20・26 10/3・11・17・24・31 11/7・14・21・24・28
はじめに
平成23(2011)年は、會津八一(1881~1956)生誕130年と没後55年を迎えます。この節目の年に八一と北大路魯山人(1883~1959)の特別展を企画します。
八一と魯山人は、同時代に活躍し、しかもそれぞれの分野で名を残した近代美術史のなかでも異色の総合芸術家です。八一は美術史家、歌人、教育者として魯山人は陶芸家、篆刻家、美食家としての顔をもっています。特に二人が共通し追求した芸術は「書」であり、対抗心を持ち、終生交わることはありませんでした。しかし、互いに、独自の理論と独特の書の傑作を生み出し、現在も多くの人々を魅了し続けています。
展覧会では、何必館・京都現代美術館所蔵の八一と魯山人の書画及び陶磁器作品の名品を中心に展示します。さらに今回は魯山人が制作し星岡茶寮(ほしがおかさりょう・魯山人と中村竹四郎が共同経営した会員制の高級料亭)で使用した器も陳列。二人の強烈な個性のぶつかり合いをご紹介いたします。
展覧会の概要
- 会期
- 平成23年9月16日(金)~11月30日(水)
- 休館日 9/20、26 10/3、11、17、24、31 11/7、14、21、24、28
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- 料金
- 一般500円、大学生300円、高校生200円、小中生100円
※団体20名以上2割引、土日祝日は小中学生無料 - 会場
- 新潟市會津八一記念館
- 主催
- 新潟日報社、BSN新潟放送、新潟市、公益財団法人會津八一記念館
- 協力
- 何必館・京都現代美術館
本展のみどころ
1.八一炸裂!! 魯山人への酷評
會津八一と北大路魯山人は、終生交わることはありませんでした。むしろ対極の立場にいたのです。八一は、友人の料治熊太(陶磁器研究家)から借りた『魯山人第一回習作展図録』と富本憲吉著『窯辺雑記』に、ペンでびっしりと魯山人の芸術を酷評しています。

會津八一書き込み「魯山人習作第1回展観録」昭和4年 新潟市會津八一記念館蔵 26.0×33.2(cm)

會津八一書き込み富本憲吉著『窯辺雑記』昭和4年 新潟市會津八一記念館蔵 18.4×25.7(㎝)
2.対決! 會津八一VS北大路魯山人の書画作品
二人の強烈な個性のぶつかり合いを紹介すべく、【刻字】【書き入れ陶磁器】【自画像】【書画】【良寛への敬慕】を共通項として、何必館・京都現代美術館やその他の所蔵品を中心に展示いたします。中でも、魯山人が批判したとされる八一書の木額「壺中居」と、魯山人が東京銀座の呉服店のために刻字した「世喜祢」の看板対決は必見です。

會津八一書「壷中居」昭和4年 (株)壺中居蔵 62.0×187.5(cm)

北大路魯山人書刻「世喜祢」昭和10年代 (株)世きね蔵 53.5×170.0(cm)
3.伝説の料亭・星岡茶寮の器を新潟初公開
料理と器との調和を常に念頭において作陶した、陶芸家・魯山人の原点を紹介すべく、伝説の料亭・星岡茶寮(ほしがおかさりょう・魯山人と便利堂元社長・中村竹四郎が共同経営した会員制の高級料亭)で使用した器も特別に陳列いたします。これまでの魯山人展では、晩年の華やかな陶磁器を中心に紹介されていますが、魯山人が陶芸家として名を馳せるようになった茶寮の器は、めったに紹介されていないだけに、貴重な機会と言えましょう。

北大路魯山人書・中村竹四郎画「野菜図」 大正8年 (株)便利堂蔵 44.0×49.5(㎝)

鯖寿司 はじかみと菊の葉料理「懐石辻留」

北大路魯山人「灰釉長皿」 1.1×26.4×10.0(cm)

北大路魯山人「赤地茶碗」 5.9×10.0(cm)
4.料亭・會津屋で生まれ育った八一と新潟花街
八一は、もともと新潟の料亭「會津屋」の出身でありました。新潟市内の料亭や割烹には現在も、八一の書画作品や資料を所有しているお店があります。このコーナーでは料亭・割烹にある八一の書画を展示します。

長谷川雪旦画 復刻書籍「北國一晩寫」原本 天保2(1831)年
複製 大正13(1924)年 新潟市會津八一記念館蔵 28.4×36.2(cm)
1831年晩夏から初秋にかけて北国漫遊の際、地理風俗等について写生した画稿。
画は會津屋の向い側にある「海老屋」の座敷を俯瞰(ふかん)して描いているが、当然のことながら、床の間には掛け軸、襖絵、違い棚の引き戸に絵が描かれている。俯瞰図の上には「環珠亭」3文字の亀田鵬斎の扁額が描かれている。妓楼の座敷の一般的な道具類を表す。

會津八一歌書「おほてらの」中田瑞穂画・柄香炉図 昭和28年頃 「かき正」蔵 軸 72.0×33.1(cm)
5.越後に残した魯山人の足跡
魯山人が足跡を残したゆかりの地、新潟市、柏崎市、糸魚川市で誕生した作品を紹介します。昭和30年 鍋茶屋での魯山人の個展以来、スポンサーとなった田舎家所蔵の「志野焼平皿(鉄絵松原文皿)」、柏崎市の呉服商・花田屋主人であり黒船資料の蒐集家・吉田正太郎へ贈られた「ペルリ・貴婦人染付鉢」、糸魚川市の歌人・相馬御風と良寛をめぐる交友関係から生まれた合作の陶磁器や書簡などを紹介します。

北大路魯山人「志野焼平皿(鉄絵松原文皿)」 幅36.5 縦23.8 高7.0(cm) 「田舎家」蔵

北大路魯山人「染付黒船絵入火鉢(男)」 財団法人「黒船館」蔵 径30.0 高24.0(cm)

北大路魯山人窯 相馬御風画書「鉢の子図・百花春」 個人 径21.3 高8.7(cm)
関連イベント
第1回記念講演会 演題「総合芸術家としての北大路魯山人」
- 講師
- 神林 恒道 會津八一記念館館長
- 日時
- 平成23年9月23日(金) 午後2時から
- 会場
- 新潟市美術館講堂(新潟市中央区西大畑町5191-9)
- 参加費
- 無料
※聴講券が必要です。往復はがきでお申し込みください
第2回記念講演会 演題「北大路魯山人先生にお仕えして」
- 講師
- 辻義一氏(「懐石辻留」主人)
- 日時
- 平成23年10月15日(土) 午後2時~3時30分
- 会場
- りゅーとぴあ能楽堂(新潟市民芸術文化会館)
- 参加費
- 500円
※聴講券が必要です。往復はがきでお申し込みください
その他
- 図録
- 著者・編者 公益財団法人會津八一記念館 編 新潟日報事業社 刊行
- 体裁・形態 A4判 91頁 2,000円
- 特別寄稿
- 魯山人先生にお仕えして 辻義一氏(「懐石辻留」主人)
- 會津八一と北大路魯山人の視線 角田勝久氏(新潟大学准教授)


















